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歯周病が原因で
歯を抜くことになったら

本当に抜歯は必要か

歯周病が進行して歯周組織が破壊されると、歯を支えきれなくなるので抜歯は免れません。 ここまでは抜歯を避ける為の治療の重要性をお伝えしてきましたが、歯周病は自覚症状があまりなく早期発見が難しい病気なので「抜歯になるケースが多い」というのが現実です。 「抜歯したくない。どうにかならないか」と言う患者さんが数多くいますが、実は早く抜歯したほうが良い場合もあります。その理由を説明します。

歯周病の炎症が起こるのは、歯石の表面などに付着した歯周病菌などが毒素を出し、体内に入り込もうとするのを防ぐ為に生じています。さらに歯槽骨が溶けるのは、近づいてくる歯周病菌に感染しないように自ら溶けて逃げ、細菌との距離を保とうとするのです。 歯の周囲の骨が全てなくなった状態は、歯が体の一部ではなく「歯周病菌に侵された異物」と判断されたという事、「早く抜いて」のサインです。体が必要ないと判断したら、体の為に抜歯の選択もありうるのです。 抜歯後は「歯を補う治療」が必要 抜歯が避けられなくなり抜歯した場合、そのままの状態だと食べ物が噛みづらいだけでなく、抜いた歯のスペースを埋めるように隣の歯が寄ってくるので、噛み合わせが悪くなります。その為、失った歯を補う治療が必要なのです。歯を補う治療には、3つの方法があります。

1、ブリッジ

ブリッジとは、失ってしまった歯の両隣に残っている歯を削って冠をかぶせ、連結した人口の歯を固定します。残った2本の歯が土台となって橋を架けるようなイメージで、失った歯が1〜2と少ない場合に適した方法です。

メリットは、固定式なので異物感が少なく見た目も自然。
デメリットは、冠を被せるために、両脇の最低2本の健康な歯を大きく削らなければならないこと。 歯を失った部分にかかる噛む力も、土台となる歯だけで支える為、負担がかかること。 さらにブリッジの噛み合わせや清掃状態が悪いと、歯の寿命は短くなる。
※費用:一般的な材料を用いる場合は、健康保険の適用となりますが、健康保険の対象外となる材料や治療法もあります。主治医に確認してください。

2、入れ歯

入れ歯とは、歯がなくなったところに取り外しできる人工歯を入れて、噛めるようにします。1本〜数本の歯を補う「部分入れ歯」は、残った歯に金属のバネを引っ掛けて固定するタイプが主流です。バネの代わりに磁石で固定するタイプのものもあります。

メリットは、残った歯を大きく削る必要はなく、取り外しが簡単なので洗って清潔を保つことができ、噛み合わせが悪くなった場合は、修正が可能。
デメリットは、ブリッジに比べて噛む力が劣り、入れ歯の位置により、バネが目立ち見た目が気になること。 さらにバネをかけた歯の負担が増えるため、口の中の清掃状態が悪い。 このような事で、歯周病が進行し歯の寿命が短くなる場合もあります。残っている歯をしっかりケアしていきましょう。 一方、歯を全て失ってしまった場合は、義歯床をあごに密着させる「総入れ歯(総義歯)」になります。総入れ歯も取り外しが簡単、洗って清潔を保てる、噛み合わせに不具合が生じたときは修理が可能です。 しかし、少しずつ歯槽骨や歯肉は痩せていくのでこまめな調整が必要です。調整が不十分だと、外れやすい、食べかすが挟まって痛む、違和感、発音しにくいという事も。また、口の中全体を覆うことになるので、食べ物の味や温度を感じにくいことがあります。
※費用:一般的な材料を用いる場合は健康保険が適応されます。健康保険の対象外となる材料や治療法もあり、装着感が優れているといった理由で保険外を選ぶ方も少なくなりません。

3、インプラント

インプラントとは、インプラントはあごの骨に金属などで作られた人工歯根を埋め込み、それを土台にして人工の歯(人工歯冠)を取り付ける方法です。

メリットは、あごの骨にしっかりと固定されるため、自分の歯に近い感覚で噛め、見た目も変わらない。 ブリッジのように健康な歯を削ることもなく、全部の歯を失った場合でもインプラント治療が可能。 デメリットは、人工歯根を埋め込む為の外科手術が必要で、あごの骨にしっかりとくっつくまで3〜6ヶ月程の時間がかかる。歯周病で歯槽骨が減少した人や全身状態が悪い人は、インプラント治療をできないこともある。また、歯周病の人がインプラント治療をすると、「インプラント歯周炎」を起こしやすい。
※費用:インプラントには健康保険が適用されず、全額自費負担です。医療機関によってことなりますが、1本当たり数十万円の高額な治療費がかかります。歯科医師から十分に説明を聞き、納得してから治療を受けてください。

インプラント歯周炎にご用心

「インプラントは人工物だから、虫歯にも歯周病にもならない」などと考えていませんか? 確かにインプラント自体は虫歯になることはありませんが、それを埋め込む骨の周囲には歯肉があります。その歯肉周辺の清掃状態が悪ければ根元にプラークがたまります。たまったプラークや歯石は人工歯根を支えている周りの骨を溶かし、最悪の場合は人工歯根が抜け落ちてしまうケースもあります。インプラントをいれていても歯周病と同じ状況になるということです。

インプラント治療をする前に歯周病をしっかり治しておくのはもちろんのこと、インプラントを入れた後もブラッシングによるセルフ・ケアを欠かさないようにしましょう。 歯科医院での定期メンテナンスも必要不可欠です。